八ヶ岳山麓のガラス箱  No.20

室内各部
 建物全体を裏返してしまったので、当初の建築確認とは大きく違ってしまった。
そのため、変更届を出さなければならない。
ビューローベリタスジャパン株式会社に変更届を郵送する。
役所相手では、いちいち足を運ばなくてはならないし、
昼休みに新聞を読んでいる役人を横目に、1時迄ひたすら待たなければならない。
民間では郵送がきくので、本当に助かる。



 現場は、確実に進んでいる。
浴室のガラスも入ったし、内部の板張り仕上げもおわり、あとは床のタイルを貼るだけだ。
洗面所も、押入も完成している。
厨房には流し台が今日搬入されて、セットされた。
室内はほぼ完成に近づいている。
あとはクロスを張るとか、照明器具を付けるといった工事が残るだけである。

 外壁もあと2・3日の工事だろう。
ところで、この建物には、樋がない。
いわゆる垂れ流しである。
垂れ流しのほうが、建物のためには良いのだが、雨落ちの土をはねて壁やガラスが汚れてしまう。
そこで、雨落ちの排水を考えていたのだが、なかなか名案が出ない。
雨落ちに排水用の側溝をつくる。
ブロックを積んでその外に雨を落とす。
丸太を並べる。
どれもイマイチである。

 結局、雨落ちに枕木をならべて、そのうえに雨を落とすことにした。
枕木の上に落ちた雨は、土と混じっていないので、たとえ壁やガラスにはねても、壁やガラスは汚れないというわけだ。
寒冷地では不凍帯までコンクリートを下げないと、霜で持ち上がってしまう。
そのため、どうしても大工事になり、金額が上がってしまう。
枕木を並べて、動いたら手直しするのが、良いのだろうか。(2005.07.15)

「タクミ ホームズ」も参照下さい
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