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進み始めた工事 徐々にだが、確実に工事は進み始めた。 進まないときには現場監督の口も重かったが、工事が進み始めると、顔つきも明るくなり、口数も多くなった。 電話で確認しても、工事が進んでいるのが判る。 やっと安心である。 |
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夏の暑さを心配したが、それは無用だったようだ。 まだ盛夏ではないが、すでに屋根は手が付けないくらいに焼けて熱い。 それでも、室内は風通しがよく、実に涼しい。 豪放磊落な自然志向の建築主といえども、やはり涼しいほうが良いだろうと思う。 防護ネットがあるので、まだ開放感はないが、ネットがとれたら良い開放感だろう。 ところで壁に囲まれた家だったら、サッシの枠は気にならないが、ガラスの家を造っていると、サッシの枠が邪魔だと思えてくる。 西洋のガラスの家は、ガラスを壁として使っているので、開閉しなくても良いが、我が国では開閉が求められる。 サッシの枠はどうしても消せないが、ここを一枚ガラスで納めることができたら、どんなにスッキリするかと思う。 しかし、次は柱が邪魔になってくるだろう。 内部空間を作ることから始まった建築だが、ガラスの建築は内外の仕切を消そうとしている。 内外を一体化させようとしているのが、ガラスの建築である。 屋外の自然と一体化しながら、室内の快適性を残す。 きわめて矛盾した問題に、設計者は直面している。 (2005.07.05) |
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「タクミ ホームズ」も参照下さい |