八ヶ岳山麓のガラス箱   No.18 

工事再開?
 この現場は、工事が中断していたわけではない。
しかし、工事が大きく遅れてしまった。
建築主には監理者も頭を下げ、工事を続行する。
連休もあけて、かろうじて工事が進み始めた。
困難だったブロック工事を乗りきったせいでか、工事監督はいきいきとして新たな工事にいそしんでいる。
それを見てこちらもいささか安堵するが、まだ油断はならない。

 手前の浴場棟はブロックの壁が屋根を支えている。
そのため、ブロックが積み上がらないと、屋根が葺けない。
ブロックが積み上がったので、やっと屋根に決まりがつくようになった。

 屋根には断熱材を敷く。
今回は屋根と天井の間がほとんどないので、断熱材も二重にして敷き込んだ。
しかし、それでも暑いかも知れない。
屋根が水平なので、屋根の上に植物でも並べようかと思っている。
屋根に芝生箱を並べたりして、夏の暑さをしのぐ計画である。

 室内もサッシがついて、何とか部屋らしくなった。
囲われていなかったときには、本当に小さく見えたこの家も、外部に決まりがつき始めると、けっこう広く見えるようになった。
室内の中央に立つと、外への開放感は抜群で、完成が待ち遠しい。
この部屋の真ん中に寝ころんだら、さぞ気持ちがいいだろうと、そんな予感を充分に感じさせる。
 (2005.05.31) 

「タクミ ホームズ」も参照下さい
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