|
|||||
|
|||||
柱の撤去 建築が着工した。 本来なら、ここで設計は終了し、工事監理に移行しているはずである。 しかし、時とすると設計は、まだ続くのである。 平面計画を裏返したので、南東への開放感がグンと増した。 すると、東の真ん中に立つ柱が、どうも気になってきた。 4メートルの中央に柱があるのは邪魔じゃないか。 そう思えてきた。 この柱がとれないものかと、構造設計者に相談すると、6本の柱で大丈夫という返事だった。 そこで早速、施工者に柱をとるという指示を出す。 |
|||||
右側の1番とおりの中央の柱(白い矢印)を、抜いたのである。 ここまでは良かった。 窓の外にはシャッター(雨戸)がついている。 施工者は、シャッターの開口寸法が、この間口に合うものがないという。 柱をとっても、シャッターのガイドになる小柱が必要だというのである。 そんな時、施工者がサッシのメーカーを変えたいと言ってきた。 当初は、トステムで設計して、見積もりもトステムからとった。 しかし、トステムは対応が鈍いらしく、三協に変えたいという。 性能が同じなら、メーカーは問わない。 もちろんOKの返事をする。 と同時に、三協に問い合わせてみた。 すると、この中央の柱は取り外し可能だという。 シャッターを下ろすときだけ柱を立てればいいので、上げたときには取り外しておけるという解答だった。 この間、約3日。 ちょっとどきどきしたが、無事に柱をとることができた。 原設計では、2枚建てのサッシが2口入る予定だったが、4枚建てのサッシ1 口ですむ。 最初からこうしておけば良かったと反省はするが、発想がある方向に流れると、別の方向は見えにくいものだ。 なかなか柔軟な発想はできない。 ポリポリと頭をかきながら、施工者と打ち合わせをする設計者だった。 |
|||||
|
|||||
「タクミ ホームズ」も参照下さい |