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床付け面 建築の位置が決まれば、設計者の役割は、ほぼ終了している。 あとは、図面に添って工事が進行するように、監理する仕事だけである。 地面の上には、何の基準もないので、どこをどのくらい掘ったらいいか判らない。 そこで地縄に従って、遣り方と呼ばれる施工のガイドをつくる。 |
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今回の床付け面は、残念ながら盛り土であった。 切り土と呼ばれる自然の地盤であれば、大きな荷重をかけても大丈夫だが、盛り土は不同沈下しやすいので対策が必要である。 上に載る建物が、鉄筋コンクリート造の3階建て以上であれば、杭を打つ必要がある。 今計画は平屋で、しかも加重が軽いので、杭は打たない。 そこで、原設計よりも割栗石を厚くし、充分に転圧して地盤改良をすることにした。 建物の規模に対して基礎が深いのは、表土が凍結する恐れがあり、基礎の底盤を不凍帯におく必要があるからである。 凍結する表土に基礎をおくと、建物が霜柱で持ち上げられてしまう。 そこで地面から70センチも掘ったのである。 |
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「タクミ ホームズ」も参照下さい |