八ヶ岳山麓のガラス箱   No.11 

裏返した平面図
 そして、配置図は次のように変わった。南北を軸にして、平面図を裏返したのである。

北東を見る

北西を見る
 今回の配置は、浴室の位置が一番最初に決まり、水回りと母屋とは渡り廊下でつなぐ計画だった。
当初の計画では、母屋は4方がガラスだから、どの面も条件が同じで、方角を考える余地がなかった。
しかし、母屋と水回り棟を合体したときに、事情が変わっていた。
母屋と水回りをそのまま合体するのではなく、母屋の西に水回りを配置するべきだった。

 大きな変更をするときは、変更から生じる副作用も充分検討すべきである。
しかし、途中での変更は、難しいことも多い。
合体したときには、合体することだけに気がいってしまい、敷地を読むことにまで気が回らなかった。
先の見えない愚かな設計者だった。

「タクミ ホームズ」も参照下さい
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