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ガラスの箱と水回り棟の2棟の合体 今回の計画は、ゆっくりと進んでいた。 建築計画は、設計の時期が一番おもしろい。 それを知っている建築主は、図面を眺めながらさまざまに想像していたに違いない。 そのせいだろうか、ガラスの箱に大変化がおきることになった。 しかし、ここで生活するとなると、やっぱり壁も必要だと感じたようである。 そこで、ガラスの箱と水回り棟を、合体したいと言われたのである。 最初のコンセプトが薄くなってしまうので、建築主としても躊躇したことと思う。 建築主の内心が想像つくだけに、すでに図面も書き進んでいたが、変更の指示に素直に従った。 その結果、渡り廊下で繋がっていた2棟を、3通りで合体させた。 鉄骨造とブロック造なので、建物の剛性が違う。 そのために建物が揺れる量が違い、完全に合体させることはできないので、構造上は少し離してある。 しかし、使う上では完全に一体化させた。 それが最初の平面図である。 実はこの合体が、後になって問題を引き起こすのだが、愚かな設計者は問題に気づいていなかった。 この頃から、施工に向けた詳細図面を書き始めた。 小さな建物だが、構造図を含めると、30枚近くになった。 図面の進行と同時に、建築確認を取らなければならない。 |
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「タクミ ホームズ」も参照下さい |