幸いなことに重大な麻痺も残らず、ほんとうに軽い脳梗塞でした。でも、自分では気が付かないおかしなところがあるかもしれません。匠雅音が、ベッドの上で過ごした11日間の記録と、その後日談です。
 脳梗塞という言葉はよく聞きますが、たいていの人は「まさか自分が・・」と思っているのではないでしょうか。ボクももちろんそうでした。だから初期症状が出ても脳梗塞とはまったく気が付きませんでした。
 脳梗塞に襲われたときに「あっ、これはやばそう」と疑えるように、出来るだけ細かく当時を思い出してみました。脳梗塞の治療は、ある意味時間との勝負になります。人により症状は異なるでしょうが、イザというときのために脳梗塞の初期症状がどんなものか知っておいても、決して損はないと思います。

2008年4月18日(金)

−退院後 第13回− 血圧を記録するのが趣味?

 さわやかな青年医師のSさんが、他の病院へ転勤してしまった。そのあとには、なお一層若い優しそうなF医師が着任した。この彼も、いたって礼儀正しい。まず、自分の名前カードをみせながら、名前をなのって、よろしく願いますと言った。この病院は、ほんとうに職員教育がよく行われている。

 S医師からの申し送りを確認しながら、MRのフィルムをモニター上に見る。そして、発症時からの経過をいろいろと聞いてくる。4時間待った話になると、さすがに彼も唖然としていた。
 S医師が血液検査を指示していたので、その結果もモニターにでる。前回は、 総コレステロール値が268で、LDL−Choつまり悪玉コレステロール値が191だったのだ。しかし、今回は総コレステロール値が190で、LDL−Choつまり悪玉コレステロール値が116だった。薬のせいだろうか、あっという間に下がった。

一番下のレ点は、飲んだ薬の確認です

 血圧の話になる。血圧のスコアーを見せると、Fさんは感動した。こうして結果を残してくれると、医者も診断がしやすくなると、いう。異常に詳しい血圧のスコアーだから、たしかに驚くだろう。

いまや、血圧を記録するのが、ボクの趣味になっている

 朝から午前中は120程度で推移し、夕方から140〜150に上がる。そして、11時頃には120程度に下がっている。このパターンが定着している。ベッドの中で計り、起床後30分くらいたって計る。一般に早朝血圧が高いと言うが、ボクは120程度で、ほとんど変化なし。

 しかし、夕方の140-150は高いので、これを下げようとしている。何度も薬を変えたが、S医師も上手くいかなかった。現在のところは、オルメテック 20mgと アダラートCR20 20mg×2 の計3錠である。

 F医師は、オルメテック 20mgと アダラートCR20 20mg×2は変えずに、飲む時間を変えようという。いままでは3錠を夕方に飲んでいたが、アダラートCR20 20mgを1錠朝飲んで、オルメテック 20mgと アダラートCR20 20mgの各1錠を夕方に飲めと言う。薬探しも試行錯誤だろうから、やってみようか。

 コレステロール値への対応として、リピトールが処方されていたが、これはそのまま続行するという。次回、血液検査をするのかと聞くと、しなという。コレステロール値が下がっていながら、薬を飲み続けるとすれば、次回も血液検査をするべきじゃないだろうか。これはちょっと疑問である。