幸いなことに重大な麻痺も残らず、ほんとうに軽い脳梗塞でした。でも、自分では気が付かないおかしなところがあるかもしれません。匠雅音が、ベッドの上で過ごした11日間の記録と、その後日談です。
 脳梗塞という言葉はよく聞きますが、たいていの人は「まさか自分が・・」と思っているのではないでしょうか。ボクももちろんそうでした。だから初期症状が出ても脳梗塞とはまったく気が付きませんでした。
 脳梗塞に襲われたときに「あっ、これはやばそう」と疑えるように、出来るだけ細かく当時を思い出してみました。脳梗塞の治療は、ある意味時間との勝負になります。人により症状は異なるでしょうが、イザというときのために脳梗塞の初期症状がどんなものか知っておいても、決して損はないと思います。

2008年3月19日(水)

−退院後 第11回− 頭の性能が落ちた

 体の調子が悪いと、すべて病気のせいにしたがるし、何かあると、再発かと思いたがる。それに、薬の副作用が気になる。

頭の性能が悪くなった気がする

 といっても、みな笑って相手にしてくれないが、正直なところ、頭が悪くなった気がする。物覚えが悪くなったと言うのではなく、考えないと次の行動が起こせなくなった気がするのだ。
 次に何をするのだったっけ、と自分で自問自答しながら、日々を過ごすようになった。仕事するにも、何も考えずに、つぎの行動に移っていたのが、自問自答しながら仕事をするようになった気がする。

 幸いなことに、車の運転には支障がないが、これが信号が赤だから止まるんだ、と自問自答するようになったら困ったことになる。減速するには、何も考えずに無意識のうちに、ブレーキを踏んでいるはずだが、減速するにはブレーキを踏むんだと、いちいち考えるようになったら、運転はできないな。

 足がムクムようになった。誰でも夕方には、足が浮腫んで靴がきつくなる。しかし、夕方にならなくても、靴がきつい。あれーと思って足を見たら、膝から下がむくんでいる。両方の足首がやけに太いのだ。両方の足だから、頭のせいではないだろう。薬のせいかもしれない。気になるところである。

 右手先が冷たいのは、相変わらずである。これはβブロッカー系のセロケンLから、αβブロッカーのアーチスト10mgに変更したとはいえ、心臓への薬であるαβブロッカーの副作用じゃないだろうか。

 わずかだが、右手が浮腫んでいる。これは後遺症らしい。今日はむくみが少ないが、日曜日はひどく浮腫んでいた。と、いろいろと調子が悪いところがふえてきた。困ったものだ。
 今度の金曜日が、通院日なので、血液検査をしてもらおう。